初版2003/ 1/ 1
2022/ 5/23現在
資料館の「谷山浩子曲名リスト」をご覧下さい。
○昔、浩子さんの発表曲にはタイトルの後に番号が付いてましたよね?
そうです。浩子さんは作り始めたころから、曲ができると番号をふっていました。しかしいつからかふらなくなったようです。
初期の作品で番号がわかっているもののリストを遊夜さんに頂きましたので、htmlファイルに起こしてみました。
その通りです。浩子さんは、自宅の家の庭に生えていた背の高い木をイメージして作ったそうですが、実はヒノキだったのだそうで、後でお母さまから指摘されたとか。
名古屋のある通りに、たんぽぽ型の街灯が並んでいるそうです。
たんぽぽ型街灯の風景(いしだ@tampopoさん提供)
「尚子」です。「「ネコじゃないモン!」のヒロイン尚子の名前から発想した歌なので、本名は尚子です。でも歌の中では男の子なので、尚助でも尚治郎でも尚之丞でもお好きな名前でどうぞヽ(^o^)ノ」とのこと(HIROKO TANIYAMA 45th SINGLE COLLECTIONのライナーノーツと、2020年11月29日の浩子さんのツイートより)
ディズニーの歌にもあるけど、チベット(?)の美少年の名前です。
「この歌は「夜のブランコ」と同じ時に作った、初ネパール旅行のお土産ソングです。「サリーを翼にして山の向こうの恋人のところへ飛んでいきたい」という(←たぶん)ネパール民謡のイメージで作りました。」とのことです(2021年10月30日のツイートより)。
当該の曲はネパール民謡の「Resham firiri」で、「ネパールのラジオ局で放送され大ヒットしたポピュラーソング」のようです。(2021年10月30日の猫山猫一(びさーじ)/@visage_japanさんのツイートを浩子さんが確認)
○「水の中のライオン」にはライオンの曲はないですし、歌詞にも出てきませんが、タイトルの由来は?
アルバム冒頭の「人形の家」の最初の音が「水の中で吠えているライオンの声のように聞こえる」からだそうです。
おひるねきゅう・おさんぽきゅうです。おひるねグウではありません。 (文庫版あとがきより)
やっぱり「ひずんだおうこく」でしょう(冗談^_^;)、「ゆがんだおうこく」が正しい読み方です。
造語です。ゼンマイ仕掛けの音。ネズミが時計をかじる音。扉がゆっくりと開き始める音です。
(天空歌集コンサートパンフレットより)
福井県芦原町にコンサートしに行った時に見た犬から浮かんだ歌がいつの間にか「しまうま」になってしまった(^_^;)そうです。
また、別の説として「動物園に行ってしまうまを見た時、『なんかピアノの模様みたい!』と思ったのが由来です」という話も有ります。
(が、実はこれ、ラジオ番組ミスティナイトへの投稿からいただいたものだそうです^_^;;;)
なお、ヤマハのファンクラブの会報によるとピアノの鍵盤の白と黒から由来したことになってますが、さて真相は、、、
浩子さんの歌詞は地球や人類が滅亡するものがぞろぞろと(^_^;;;)ありますが、その中でもアルバム「水玉時間」のLPではB面の最初(CDでは6曲め)から3曲続けて地球滅亡の歌だったため、このように呼ばれています。
「穀物の雨が降る」、「ガラスの巨人」、「粉雪の日」の3曲です。
「第2の夢・骨の駅」(アルバム「お昼寝宮・お散歩宮」収録)、「空の駅」(アルバム「月光シアター」収録)、「かおのえき」(アルバム「テルーと猫とベートーヴェン」収録)の3曲を指します。
これらはそれぞれバラバラに作られていますが、「ライブのトークで「骨の駅」と「空の駅」があるからもう一曲駅の歌を作って三部作にしよう、そうだ「顔の駅」!と思いつきで言ってしまったので仕方なく作りましたヽ(`▽´)ノ」(2021年5月22日の浩子さんのツイートより)
なお「かおのえき」は「シャワーあびてる時に鼻歌でできました。この歌は喉に負担がかかる」とのことです(2021年5月22日の浩子さんのツイートより)
ちなみに、ラジオ番組「谷山浩子ノセカイ」では第89回と163回で3曲ともかかったことがあるそうです。(Thanks to HayShed(@HayShed_MCMLXIX)さん)
○「僕は鳥じゃない」に収録されている「キャディーヌ」の「キャンディーヌ」って誰ですか?
キャンディーヌは人ではなく「(浩子さんが)小さいころに見たお芝居にでてきた大きな人形の名前」だそうです。(1999年の「谷山浩子ライブ’99〜アナタ 最高 LUCKY! TOUR〜」のMCより。)
「キャンディーヌ」の歌詞も「恋をしたときの不安定な気持ちを表現した感じ」を表現しています。
(谷山浩子メーリングリストでの浩子さんの弁によると、)曲を作った当時は絵本を見てというわけではなかく、本橋靖昭さんが作られた架空の世界を表現したものだそうです。
なお、「まっくら森の歌」が初めてNHK「みんなの歌」に登場したのは1985年8月です。注釈として、『本橋靖昭作「まっくら森」より』と書いてありました。
その後、1987年に福武書店(現・ベネッセコーポレーション)から「つきよにごようじん」(斎藤浩誠(ひろなり)・作、本橋靖昭・絵)という絵本が出ています。
これは、「まっくら森の歌」のアニメーションに登場するコートを着た男と思しき人物が主人公だそうです。また、返しに描かれたこの絵本の世界の地図には、「まっくら森」という名前(地名?)が載っているそうです。
○アルバム「静かでいいな〜谷山浩子15の世界〜」に収録されている「教えて下さい〜加瀬クンのために〜」の「加瀬クン」にはモデルがいるのですか?
います。浩子さんの中学・高校の同級生の女性です。
浩子さんからのメーリングリスト宛メールによりますと、当時流行っていた「ワイルドワンズ」というグループサウンズ*のメンバーである加瀬邦彦さんがファンから「加瀬クン」と呼ばれていたので、同じ加瀬という苗字を持つ友だちのニックネームが加瀬クンになったのだそうです。
ちなみにその方はその後広告代理店に勤め、サクロンのCMに曲を提供する際の窓口になった方だそうです。
*「グループサウンズ」というのは今の「バンド」に当たります。
○これまでに浩子さんがNHK「みんなのうた」に提供した曲目は?
2022年4月現在で、次の8曲です。
誰もが認定できる曲には「真夜中の太陽」や「小さな魚」があると思いますが、浩子さん自身は「あたしの恋人」も励ましソングなのだそうです(@o@);;;;(2016年12月16日の大阪でのソロコンサートMCより)
「さよならのかわりに」も「もちのろんで」励ましソングと認定されました。(2020年6月20日のツイッターでのやりとりより)
「地リス」「樹リス」だそうです。つまり「地上にいるリス」と「木の上にいるリス」のことです。(2017年9月3日のラジオ放送(FMおだわらのFEEME「谷山浩子 デビュー45周年記念」 谷山浩子SPECIAL第2弾! 「月に聞いた11の物語」全曲解説SPECIAL!(前編)」)内の発言より。)
「他の人に提供するべく作ったのに、何らかの理由で歌ってもらえず、結局自分で歌った曲」だそうです。
「鏡」は良く知られています(森山良子さんからの依頼で作った2曲のうちの片方でしたが戻ってきた)が、「カントリーガール」もそう(ヤマハからデビュー予定だった新人歌手に贈ったはずでした)だとか。また「Pyun Pyun」もそうだとのこと(Single Collectionより)です。
○「人生は一本の長い煙草のようなもの」って随分長いタイトルですが?
「谷山浩子の幻想図書館Vol.3 〜アタゴオルは猫の森〜」に納められていますが、この時に構成、脚本、演出、出演を担当された串田杢弥さんから、「『人生は一本の長い煙草のようなもの』のような曲を作ってくれ」という要請があって、そのままタイトルにしたのだそうです。
ちがいます。岩男潤子さんはこの曲をレコーディングされていません。この曲はアルバム「翼」収録ですが、このころに多くの曲を提供していたのと、「鳥籠姫」や「パタパタ」といった提供曲があることが印象付けているのだろうと思います。
○「夢」って明らかに「夢落ち」な歌詞ですけど、なぜタイトルは「夢」?
なんと、この曲の元のタイトルは「夢オチ」だったそうです。AQさんに大反対され、「夢」というタイトルになったとのこと。(2020年6月21日のツイートより)
3曲とも作詞は吉原幸子さんです。月刊『詩とメルヘン』に掲載されたシリーズのうち3つに浩子さんが曲をつけたものです。このあたり、作者の身内の方であるカエル淳さん(@kaerujun)がツイートされています。(遊也さん(@yuya_s36)、情報ありがとうございます)
1978年の吉原幸子さんと浩子さんの対談がyoutubeにアップロードされています。なお、音声のみで歌ありですが、IとIIの原型のみです。
「マグリットの絵のおじさんのかわりにいろんな形の女の子を降らせました。」とのことで、女の子の名前です。(2020年12月12日の浩子さんのツイートより)
Elfinという単語は、英語では「小妖精の(ような)」「小さい」「ちっぽけな」という意味があります。
今井美樹さんも「elfin」という曲を歌われていますが、全く異なる曲です。
elfin’というグループがありますが、2015年結成なので、浩子さんの曲の方が先(2012年発売のアルバム「歪んだ王国」に収録)です。
NOVA3D Elfinという3Dプリンターがありますが、もちろん関係ありません。
エルフィンという遊技機関係の映像制作会社がありますが、きっと関係ないです。
湘南にあったレストランの名前とのことです(2021年4月23日のSORAMIMIラジオ第13回より)。当時の彼氏と2月にドライブした際に寄ったお店の名前とのこと。
○どうして浩子さんが「DESERT MOON」を歌うことになったんですか?
「DESERT MOON」はフジテレビ系列で1984年10月17日から1985年4月3日にかけて23回放送されたドラマ「青い瞳の聖ライフ」(製作は大映テレビ)のオープニングに使われていました。
で、「まずデニス・デ・ヤングさんのこの曲が決まり、歌手が谷山浩子に決まり、訳詞と歌唱…という順番です」とのことです(2021年5月1日の浩子さんのツイートより)。
当時、浩子さんはニッポン放送から全国に流れていたラジオ番組「オールナイトニッポン」の木曜二部を担当しており、フジテレビとニッポン放送は同じ系列の会社であったことも関係しているようです。
浩子さんが「ヤング101」に加入して、NHKに通うようになって、昼夜を問わず「おはようございます」とあいさつされるのを見て思いついたのだそうです。(2021年5月12日のNHKラジオ第1「武内陶子のごごカフェ」ゲスト出演時の発言より。)
「出雲大社で咲いた二千年前の蓮の種というニュースからできた歌です」(2022年1月29日の浩子さんのツイートより)とのことですので、ハスの種です。
「SORAMIMI」「のらねこ」「ボクハ・キミガ・スキ」です。「この番組(調布FM「谷山浩子ノセカイ」)で3曲続けてかかった時「全部壁にもたれてるなー」と気づいて三部作ということにしましたが、他にもあるかもしれません」とのことです。(2022年2月19日の浩子さんのツイートより)
いきなり「血管」で始まるように、「私はこんなに怠け者なのに、からだはいつも頑張ってくれているのだと、からだへの感謝の気持ちを歌にしました。」とのことです(公式ホームページより) 。 ちなみに、元々のタイトルは「血管」だったそうです。「NHK みんなのうた」の担当者から「タイトルは何とか、、」といわれて妥協した(ヽ(^o^)丿)そうです(2022年4月29日のコンサートMCより)。
じつは「きつね」だったという噂が、、、(2022年5月21日の浩子さんのツイートより)
「急いでる場合、漢字変換で最初に出てきた方をそのまま使ってます」だそうです。(2021年8月27日のツイートより)
基本的には「歌」は「音楽に合わせて歌う詞や韻文のすべて」として使われるのに対し、「唄」は「日本の伝統的な邦楽に合わせて歌う詞」として使われます。(99BAKOより)
○浩子さんの曲で同じタイトルが2曲以上ある曲と、区別方法は?
「ふたり」がそうです。「漂流楽団」と、(提供先である)「人狼草紙」に収められている「ふたり」と、「ネコじゃないモン」に収められている「ふたり」があります。標記も同じなので、収録先をつけるしかないです。
「おやすみ」もシングル「てんぷら☆さんらいず」のB面やアルバム「眠れない夜のために」に収められている曲と、シングル「ラ・ラ・ルウ」のB面に収められている曲が有りますが、浩子さんの歌では後者は「O YA SU MI」となっていますので、「ひらがな」「ローマ字」で区別します。ただし後者は高部知子さんへの提供曲で、高部さんは「おやすみ」というタイトルで歌われています。
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